海外研修

学校生活

東海大学には、海外にいくつもの関係施設があり、これらを利用した研修制度が設けられています。
冬期短期留学やハワイ体験留学(SHIP)は世界観を大きく変えてくれます。
その他希望者を対象としてヨーロッパ研修もあります。

ハワイ中期留学制度(SHIP:Special High School Intercultural Program)

大学進学直前の高校3年次1月~2月までの約50日間、ハワイ東海インターナショナルカレッジで、少し早めに大学レベルの研修を受けることができます。語学と国際感覚を養い、大学進学に備えます。

研修の目的

1.英語力の強化をはかり、自分の考えを英語で表現する力と、実践的な英会話の力を養う。
2.学での授業を充実させるための学習習慣を身につけ、将来に役立てる。
3.異文化を肌で感じるとともに、世界の人々と相互理解を深めることにより、国際社会における日本の役割を考え、柔軟な思考と広い視野を持つ人材になる。

研修内容

英語の読み・書き・文法などの基礎的な学習と英会話の授業のほか、ハワイやアメリカの文化や歴史について学習する授業、スピーチの基本を学ぶ授業などで構成されます。いずれも少人数編成のクラスで学習を進め、もちろん授業中はすべての会話が英語!約50日間の研修が終了したときは、英語力と自信がついていることでしょう。

2008年度 SHIP体験談

本校から田宮優さん、鳴瀬祥さん、石黒光君が参加しました。以下は、三名の体験談です。

「SHIP 2008 に参加して」 田宮 優

私がこのSHIPプログラムに参加しようと考えたのは少しでも自分の英語が上達できればいいな、という目的からでした。目標はいくつかあったものの参加する前は不安や心配が多く、本当に自分がハワイで生活していけるのかと悩んだ時期もありました。しかし、私にとっての52日間は想像以上に楽しく、とても充実したものとなりました。授業での宿題はハードなものが多く、私の場合、毎晩2時をすぎてしまうのが当たり前の生活でしたが、その分、得たものも大きかったと思っています。授業はもちろん全て英語なので最初のころは先生が英語で話していることがよくわからず、困った時期もありました。しかし、SHIPの生活に慣れるとともにその悩みも少しずつ消えていくのが自分でもわかりました。

平日の授業が大変な分、休日の開放感はとても大きく、私は友達と様々な場所に出かけました。遊ぶときは遊び、勉強するときは集中して取り組むという、けじめがつけられるようになったことはとても良いことだと思っています。また、授業でのグループワークや、授業以外の生活でも仲間と協力することの大切さを学ぶことができ、良い経験となりました。

この経験を通して自分の英語力はまだまだなものだと知りました。流暢に話せることはできませんが自分の英語に自信を持つことはできるようになりました。最後にこのような貴重な体験ができたのはたくさんの方々の協力のおかげだと思っています。感謝の気持ちを忘れず今後の人生に役立てていきたいです。

「SHIP 2008 に参加して」 鳴瀬 祥

私は、1月6日から2月26日までの52日間、ハワイのオアフ島で中期留学をしてきました。山形の付属高校の他に、高輪台・相模・望洋・浦安・甲府・翔洋・第三から集まり、全員で34名でした。授業は月曜日から金曜日までの週5日、計29回ありました。三つのクラスに分かれ、一日6時間、ハワイアンカルチャー・アメリカンカルチャー・スピーチ・EnglishI・II・III、それに加え、週一のスピーチラボの計7時間の授業がありました。夕ご飯のあとは、八時までプレゼンテーションの原稿作りです。それから、毎時間出される宿題をします。授業では、日本語を話してはいけないし、宿題も多いので睡眠時間や自分の時間が減ったりしてしまいますが、楽しいことも沢山ありました。毎週水曜日の午後や土曜日にある、Field Tripです。これは、ダイヤモンドヘッドという山に登ったり、ハナウマベイという環境保護区の海に行ったりしました。Field Tripで一番印象に残っていることは、プナホというオバマ大統領の出身校に行ったことです。同じくらいの年の子と英語と日本語で会話をしたり、文化祭に行ったりしました。すごく楽しかったし、授業では習わない流行語を教えてもらったりしました。  私にとって、この52日間はすごく濃く、一生の思い出となりました。沢山のよい友達や先生方に会うことも出来ました。このSHIPに参加出来たことをすごく嬉しく思います。そしてこのSHIPで学んだことを今後に生かし、もっと英語を勉強したいと思います。

「SHIP 2008 に参加して」 石黒 光

授業はハワイに行ってから分けられたクラスで行われました。ほぼ全ての授業において、人前で自分の意見を発表する事が何度もありました。日本には無いスタイルの授業で、最初はとても戸惑いました。しかし、自分がどう思っているのかを確認できるいい機会でもありました。日本でもよく先生に言われていたことでしたが、間違いを恐れずに自分の意見を言う事が大切だと改めて学びました。

他にも日本には無いユニークな授業がたくさんあります。初めのうちは先生が何を言っているのかさっぱりわからず、辛い授業の連続でした。しかし、先生の話を必死に理解しようとすることによって、少しずつ話の内容がわかるようになっていきました。
辛い平日の授業が終われば楽しい休日が待っていました。特に仲の良かった友達と一緒に計画を立てて、多くの場所に遊びに行きました。
ワイキキビーチへ行ってビーチバレーをしたり、買い物に行ったりと、だいたいが歩いて行ける所でしたが、時にはバスを使って遠出をしたりもしました。バスの乗り降りの仕方や店でのチップの払い方など、日本とは違った社会の仕組みを肌で感じ取る事ができました。私の中で休日に学んだ事が一番多く、友達のことを深く知るいいチャンスでもありました。

SHIPは私の世界観を大きく変えてくれました。今までは山形の中だけだった世界が、東京や神奈川の友達とハワイで一緒に過ごしたことによって、一気に広がっていきました。そして、この経験は決して忘れることのない一生ものの宝であり、私の将来にとって重要な役割を果たしてくれると思います。

私は、今回のSHIPに参加できて本当に良かったし、心から誇りに思います。